ハセヲの開眼がクーン戦の時だったらの関連モノその1。
「ここで勝たなけりゃ・・・仲間を守らなけりゃ・・・・・・は助けられねぇんだ!!」
ーガキィイイン!
「なにっ!?」
この時ハセヲはボルドーに一撃を与えた。
そしてもぅ一度、一撃を与えようとしている。
彼女は驚きあわてて反撃をしようとするが・・・間に合わない。
「うぉおおおお!!」
ーキィイイイイイン!!・・・ドサッ
「・・・・・・」
会場は静まりかえった。
そして・・・
「決まったぁあああ!!ハセヲ選手、まさに奇跡の大逆転だあ!!」
ーワァアアアアアアアアアア
一瞬にして会場が歓喜にあふれ出した。
ハセヲは口元に笑みを浮かべるとさっさとと入り口へ転送した。
そんなハセヲ見ながら、表情に出さないもののかなり深刻に悩んでいる人物がいた・・・オーヴァンである。
『開眼しなかったか・・・。どうする?犯すか?』
色々と思案していた様だが、結局良い案が見つからないまま何処かに去っていった。
途中、言えなくて残念だとのこして・・・
一方ハセヲ達は先回りしていたクーンと話しをしていた。
「良くやったな、ハセヲ!!偉いぞ!!」
「・・・別に、当たり前の事をしただけだ」
頬を赤く染めてぷいっと顔をそらしたハセヲをよそにクーンは言葉を続ける。
「それでも、ハセヲは偉いぞ!お兄さんは嬉しいなぁ!」
「だれがお兄さんだ!?」
すっかりお兄さん気分になっているクーンにツッコミをいれ、近くにきたパイに言った。
「俺、トーナメント棄権する気ねえから」
「・・・でしょうね」
「じゃあな」
ハセヲはそれだけを言うと、さっさとログアウトしてしまった。
クーンとパイはそれを見届けると困った雰囲気になった。
「やっぱり、棄権はしないか・・・」
「分かってはいたけどね」
「ま、もしハセヲと戦う事になったとしても、俺たちが勝てば良いか!」
よーし、がんばるぞぉ!と意気込んだクーンはレベル上げにいくのだろう・・・プラットホームに向かって走っていった。
そんな彼を見届けながらパイは・・・。
『もし、私たちが負けたら・・・あの子たちは?』
暫く思案した彼女は本当に勝つしか無いわねと呟き、ログアウトした。