A series
ーエイ シリーズー 4−7
〜物語前、アッシュがルークに会いに来て仲良しになったら
ファブレ邸から脱走したルークとルークを連れ出した張本人アッシュは船に乗っていた。
「ふんふんふーん♪」
「・・・ずいぶんと機嫌がいいな」
「当たり前だろ!海だぞ海!初めて見たんだ俺!」
「そうか」
アッシュはガキだなと思いつつ、船室中から海を眺めているルークを見ていた。
「あ、そうだ。なぁアッシュ」
「なんだ?」
海を眺めていたルークは何かを思い出し、アッシュに話しかけた。
アッシュはルークから質問されるのは今日は三回目なのだが今度は真面目に聞いてきている様子なのでアッシュも真面目に聞き返した
「・・・・・・セフィロトってなに?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
「だぁかぁらぁ、セフィロトって何って聞いているんだ!」
とんでもないルークの質問にアッシュは言葉を失った。
本来なら一般教養として教えられているはずなのだがルークは教えられていないのか、または忘れているだけなのか・・・
とにかくアッシュは言葉を失い、ルーク頬を赤く染めながら叫んだ。
「・・・音素が物質を構成するのは分かるな?」
「う、うん」
アッシュはため息をつき、ルークにセフィロトについて説明し始めた
「音素が物質を構成するとき、かならず音素が集中する場所があるんだ・・・これをフォンスロットと言う」
「フォンスロット・・・」
「そうだ。このフォンスロットはあらゆる物質に存在し、地表にもある・・・その地表にある十のフォンスロットの事をセフィロトと言うんだ。
このセフィロトは強力で記憶粒子が集中し吹き上げられている。」
ルークはアッシュの説明を理解したのか、かなりすっきりした表情になっていた。
「なるほどな・・・じゃあ、セフィロトを破壊するとどうなるんだ?」
「セフィロトは大陸を支えている・・・そのセフィロト破壊すると、間違いなく崩壊する」
「え!?それだとやばいんじゃ・・・」
アッシュの返答で焦り始めたルーク。
そんなルークにアッシュは・・・
「たしかにやばいな・・・だが、それを防ぐためにユリアが三つの防衛機構をつけてある」
「あ・・・そうなんだ」
よかったぁ・・・と安心するルークにアッシュは楽しみつつ、説明を再開した
「一つめはパッセージリングに近づけないようにする『ダアト式封咒』これはローレライ教団の導師にしか解けない」
「パッセージリング?」
「セフィロトを制御する音機関のことだ。これは第七音譜術士しか制御が出来ない・・・二つめはアル・・」
二つめの防衛システムを話そうとしたとき、到着を知らせる汽笛が鳴った。
アッシュは「続きは今度だな」と言い、荷物を持ち船室から出た。
ルークもアッシュに続き船室から出、アッシュに・・・
「あっそうだ・・・説明してくれてありがとうなアッシュ!」
「・・・気にするな」
この時のアッシュの顔は深紅の髪と同じぐらい赤かったという・・・
後書き
アッシュ。ルークにセフィロトを教えるの巻ってね♪
ルークは何も知らないっていうか知らされていないっていうか・・・
とにかく何でもアッシュに聞くのですよ。
例えば「買い物ってどうやるのぉ?」とか