A series ーエイ シリーズー 4−12
  〜物語前、アッシュがルークに会いに来て仲良しになったら







「「ナム孤島?」」


「そうさ。そこにまずは行ってあんた達に詳しい事情を説明して貰うよ」


シェリダンで合流したノワールはアッシュとルークを連れて行く安全な場所を教えていた。
ノワールはそのナム孤島の場所までは言わなかったが、ナム孤島が生まれた理由と今後の事について話し、アッシュとルークは真剣に聞き頷いた。


「ナム孤島に行くには船が必要だ。近くに船を止めてあるから、そこに行くよ」


ノワールはそう言うと、アッシュとルークを連れて外に連れ出した。
船はシェリダンの近くにある海岸で岩陰に隠れるようにひっそりとあった。その船にはノワールの仲間であるヨークとウルシーが船の中で待機していた。


「お帰りなさいでゲス」
「さっそく船を出しますか?」
「そうしておくれ」


出発しようとしたその時、予想外の事態が起きた




「そこの船、ちょっと待った!!」




『この声は・・・まさか』
『・・・っち、こんな時に』


突然空から声が聞こえた。
その声はルークとアッシュはとても聞き覚えがあるものなのだが、この重要な時に聞くのは焦りを生むもので、うれしさは隠れてしまった。






シュタッ






「俺も連れて行ってもらうぜ?いいだろ、ルーク?」
「ガイ・・・」


金の髪を持った男性が空から飛び出し、船に乗り移った。
ファブレ家の使用人・・・ガイが船に乗り移ったのである。


「どうなんだ?良いのか?悪いのか?」
「・・・良いと思うけど・・・」
「けど、なんだ?・・・ん?」


ガイはルークがちらちらと、とある人物に行っているのに気がついた。
ルークの視線を追ってみると、そこには不機嫌オーラを出しているアッシュだった。
アッシュはルークが自らを見ているのに、気づき「すきにしろ」と言うと視線をずらした。
どうやら、嫉妬しているらしい・・・そのことに気がついたガイはアッシュに近寄り「ありがとう」と言うと、ノワール達のところに行った。


「アッシュ?」
「黙ってろ・・・」


ガイがノワール達のところに行った後、アッシュはルークを抱きしめた。
ルークは最初は驚いたものの、アッシュの心地よさにすっかりと酔い、そのまま抱きしめ返した・・・







後書き
 ガイが登場。
 あの後ファブレ公爵からルークが見つかるまで帰って来るなと言われてしまい
 しかたなくガイの楽園のシェリダンに行ったら、ルークを発見。
 そのままついて行きましたっていう感じです。
 ルークはガイに会えてうれしいけど、アッシュは微妙。
 だってあんまりルークとイチャイチャできなくなるからね