A series ーエイ シリーズー 4−11
  〜物語前、アッシュがルークに会いに来て仲良しになったら





シェリダンの宿に泊まった次の日。


「こ、腰が痛い・・・」
「俺はちゃんと手加減した手加減したぞ」
「うぅ・・・」
「そんな目で見ると、また襲うぞ?」
「え!?そ、それは・・・」


腰を押さえながら言うルークに対し、アッシュはしれっとした態度で答えた。
そんなアッシュにルークは涙目で睨むも、アッシュの危ない発言に慌てた。
アッシュはそんなルークの様子にすこしだけ、微笑んだ。


「どこに行くんだ?」
「今日は待ち合わせをしている。だから、その待ち合わせ場所に行くんだ」
「何処?」


宿から出て歩き始めた頃、アッシュにルークは行き先を問いかけた。
ルークの歩く速さに遭わせながら、アッシュはぺらぺらと今日の日程を話す。
ルークはそんなアッシュに隣を歩きながら行き先を尋ねた・・・するとアッシュはピタッと止まり、ルークも後を追うように止まった。





「此処だ」





「え?此処って・・・広場?」
「あぁ・・・此処で待ち合わせをしている。結構目立つ格好している奴だ」


あっという間に待ち合わせ場所に着いたためかきょとんとしているルークに薄ら笑いをするアッシュ。






「へー・・・どんな格好なんだ?」





「こんな格好よ。ぼうや」






「え?」
「・・・・・・」


ニコニコしながら言うルークは突然隣から声がし、それと同時に綺麗な女性の手がスッとルークの頬を撫でた。
突然の事で困惑し、頬を赤く染めるルークを見てアッシュはルークの隣にいる桃色の髪を持った女性をにらみつけた。


「睨まないでおくれよアッシュの旦那。冗談だって」
「・・・冗談だったらゆるさんぞノワール」
「アッシュ!」
「ルーク・・・」


ルークに手を出したら地の果てまで追いかけて殺すという言葉を感じ取ったのか、女性・・・ノワールは色気を放つ感じがなくなり変わりに姉御肌を感じさせるものになった。
しかし、そんな事もお構いなしに自分のために嫉妬してくれたアッシュに感動しルークは抱きつき、アッシュは抱きついてきたルークに答え抱きしめ返した。


「熱いねぇ・・・準備は良いかい?」
「・・・・・・あぁ」
「アッシュ?」


ノワールはとても真剣な顔つきになり言った。
アッシュも同じで真剣な表情になるが、ただルークは状況を飲み込めず不安な表情になった。
そんなルークを見たアッシュは・・・








「大丈夫だルーク。安全なところに向かうだけだ」









と、言って朱色の髪を撫でた。






後書き
 宿に泊まったとき何していたのでしょうね?
 あーんなことや、こーんなこと?
 いえいえ、じつはマッサージをやってました。
 ルークってマッサージ知らなさそうなんだもん