A series ーエイ シリーズー 3−7
  〜「レプリカ」という事実を断髪前ルークが
               アクゼリュス崩壊前に気づいていたら




アクゼリュスを助けるという約束をしてからすでに3日たった。
歴史を少しでも変えないように、わざと見捨てられるようにして3日がたつ。
かなりつらい事だけど俺なんかの命でみんなが・・・アッシュが助けられるなら命を捨ててもいい・・・・
そう・・・俺はアクゼリュスにいるんだ
ここで、全てが決まる。

「ここで、暫く休んでいてください」
「ありがとうございます」
「・・・・・」

ガイやナタリア達が話し合いをしている・・・俺を無視して・・・
ま、当たり前だけどな。
あんな態度を取ってれば、存在を無視するし俺に対しての悪口をいう
・・・・それで良いんだ・・・・それで・・・

『さよなら、みんな・・・ありがとう』

心の奥でそっと、お礼を言って休憩所を後にした。
話し合いに夢中になるこの時しかみんなと離れることが出来ない
あとは、アッシュが何とかしてくれると思う。
本当にありがとう・・・



「あれ?ルークは?」

話し合っていて、ルークがいないのに気がついた。
辺りを見回しても・・ルークのやつがいない・・・ミュウもだ
何処に行ったんだ?

「あんな馬鹿やつなんか気にしなくていいよ」
「俺も行く」

アニスのやつが気にしなくてもいいって言ってたけど、いやな予感がしたものだから探しに行くことにした。

「しかし・・・ルークのやつ、本当に何処に行ったんだ?」
「おーい!そこの金髪の兄さん!」
「ん?なんだ??」

こんな状態なのに、元気に働いている男性が俺に話しかけてきた。
そして、その話は・・・驚きのものだった。
話しを聞き終わったその瞬間、急いで宿に向かった。
先に公道に行ってしまった、ルークに追いつくために・・・

「それは、本当なの!?ガイ!!」
「あぁ・・・本当だ。赤い髪の青年が公道に入ったって・・・」
「ルークに、やっと親善大使としての自覚がでたのですね・・・」
「私たちもルークを手伝いに行きましょうか」

俺たちはルークが先に公道に入って人を助けていると思って、急いで公道に入った・・・そして、俺たちは真実を耳にした。
アッシュの口から・・・



「・・・・ヴァン師匠?何処ですか?」
「ルークか?」
「はい、ヴァン師匠!」

俺は、公道の中にいた。
師匠と会い、セフィロトに近づいている。
師匠につられるがまま俺は歩いていた。
ここで、全てが決まる。

「・・・・ここだ」
「・・・・ヴァン師匠」
「どうした、ルーク剣を抜いて・・・」

セフィロトにつき、師匠が俺の方を向いた。
俺は、剣を抜いてヴァンに向ける。
そして・・・

「あなたに、レプリカの世界なんて作らせない」
「・・・ほう、誰から聞いたのだ?アッシュか?」
「それは・・・答えられません!!」

とぼけるふりをすると思ってた・・・
だけど、そんな事に気にする暇はない。
俺は・・・師匠に剣を向けた。



ゴゴゴゴゴ・・・・

「くそ!間に合わなかったか!!」
「アッシュか・・・遅かったな」
「ルーク!?」
「ミュウ!」

アッシュから真実を聞いた俺たちは、急いでセフィロトに向かった。
しかし・・・間に合わなかった。
しかも、ヴァンが気を失っているルークを抱えていた。
ミュウは壁のそばにいたが、気を失っていた。

「レプリカをどうする気だ!」
「こいつは思ったよりも出来る事が分かったからな・・・連れて行く」

ヴァンはそういうと、ルークを抱えたまま魔物の足に捕まり飛んで行った。


後書き
 アクゼリュス救うことができませんでした。
 最初はここらへんで、終わらせる気だったんですよ
 もちろんルークは音素の乖離で死ぬという設定で・・・・