A series ーエイ シリーズー 3−26
  〜「レプリカ」という事実を断髪前ルークが
               アクゼリュス崩壊前に気づいていたら




「ローレライは地殻のどこにいるんだ?」


地殻の奥深くに落ちていくなか、ルークはアッシュにふと浮かんだ疑問を問いかける
地殻にローレライがいることは分かっているのだが、地殻のどこら辺にいるのかは分からないのだ
ルークが分からないようにアッシュも分からなく


「知らん。だが・・・」
「だが・・・何?」
「この譜陣が勝手に連れてくだろう。さすがに、ローレライのやつもこの広すぎる地殻をたった二人で探させるという馬鹿なマネはするとは思わんしな」


ふとアッシュは腕を組み、とある一点を見つめた
どうやら何かを見つけたらしい
ルークは不思議に思いアッシュが見つめている一点を見だした


「アッシュ、アレはまさか」
「第七譜石・・・かもな」


タルタロスが地殻に落ちてゆくとき、一瞬だけみえた第七譜石
それが自分たちのそばにあるのだ
破滅の預言が刻まれている譜石を・・・


「なぁアッシュ。なんか、どんどん近づいているように見えるのは気のせい?」
「いや、俺も近づいているように思える」
「もしかして・・・」
「・・・・あの中か?」


譜陣が第七譜石に近づいているのがわずかながらに分かった
広くて何もない地殻・・・方向さえ分からないなか、譜石の大きさで何とか分かる程度なのだ




ーパァアアア




第七譜石が目の前に来たとき、譜石が輝きだした
そしてローレライの声が辺りに響く



『アッシュ・・・そしてルークよ。私を助けに来たこと感謝する』



「ローレライ・・・」
「・・・」


『では行こう・・・地殻の中では満足に力を使うことができないのでな』



ローレライはルークとアッシュが乗っている譜陣に乗り、アブソーブゲートに向かい始めた



「・・・・おい、ローレライ」



『なんだ?』



「約一ヶ月後に障気が外殻大地に襲いかかるが・・・その時はどう対処すればいいんだよ」
「あ・・・・」
「下手したら、こいつが消えちまうじゃねーか」


アッシュはルークの腕を掴み自らのもとに引き寄せる
ローレライはしばらくの沈黙を保ったあと、言葉を発した



『障気は出るのは確実だ・・・だから私が障気を消そう』



「「は?」」



『これでも第七音素で出来ているからな。操る事など造作でもない』



ローレライはすごいだろう!と言わんばかりの周りを飛んだ
正直・・・うざいぐらいに


「そ、そうか・・・頼む」



『任せておけ』



アッシュは引きながら、ローレライに頼み事をした
未来を見せられた時のあの後悔をもぅ二度と味わいたくなかったからである



『・・・そろそろ、アブソーブゲートに着く。ルーク、そしてアッシュよ今一度礼を言う』



「気にしなくていいよ。それよりも、障気の事頼むよ」



『あぁ・・・では、さらばだ』



その瞬間
ローレライは地殻から出、空に上っていった・・・
ルークとアッシュは二人仲良く手をつないでゲートに出た















数週間後
今、彼らは正装をして屋敷からでる途中である


「アッシュー!待ってよー!」


あの後アッシュとルークは二つのゲートを閉じた
そして、暫く世界のようすを見た後に二人仲良くバチカルに戻ってきたのだ
もちろんナタリアやディストを除く六神将も一緒
六神将はルーク達の使用人として働いている
ディストはジェイドに引っ張られグランコクマに行き、ピオニーを支えている
彼らの仲間達はやるべき事をしっかりとやっているのである


「それにしても」
「あ?」


屋敷からでる時、ルークはアッシュに話しかける


「不思議気分だよな、二人一緒に爵位を貰うのって」


そう彼らは外殻大地の降下とローレライの解放をたたえ爵位を貰うのである


「俺と一緒に爵位を貰うのはいやなのか?」
「そんな事いってないだろ!ただ、うれしいだけだって」
「なら、いいだろ。行くぞ」
「待ってよ!アッシュ!」


彼らは新しい未来を歩み出した
もぅ、二度と離れない未来の道を


END





あとがき
 か、完結!!!
 うれしい!!やったー!!!
 次の章は暗めになるけど、だんだん明るくしていくぞー!!