A series ーエイ シリーズー 3−16
  〜「レプリカ」という事実を断髪前ルークが
               アクゼリュス崩壊前に気づいていたら


「へー・・・六神将の中だとアッシュが一番料理が上手いのか!」
「そうさ、僕やラルゴにディストは普通の腕前」
「じゃあ、もしかしてリグレットは・・・」
「・・・・モンスターに効くほどの腕前。アリエッタはまぁまぁさ」

あれから二週間くらいたっている。
退屈な日々を過ごすかと思っていたけど、なんとシンクが話しをしに来たんだ。
はじめは五分とか十分くらいだったけど、だんだんと長く話すようになった。
シンクだけじゃない。ディストやラルゴにリグレットそれになんとアリエッタまで話しをしに来てくれるようになった

「あ・・・あははは。ナタリアといい勝負になりそうな気が・・・・」
「それは言えてるね」
「だろ?」
「・・・・そろそろ、時間だ。行かなきゃ」
「そっか・・・じゃ、またな!」
「また」

シンクはそういうと部屋から出て行った。
もちろん、あの日から変わらず鍵をかけて・・・・
















「アッシュ・・・会いたいよ・・・・早く来てよ・・・」

















俺はつかめない空に向かって・・・いや、会えない彼に向かってつぶやいた。
ドアから離れたと思っていたシンクに聞かれていた事に気づかずに・・・・





「・・・・・・」





























「どうだ?」
「・・・・いつもと同じだね。このままだと壊れるよ心が」

僕はずっと密かにルークの本心を聞いていた。
「アッシュに会いたい」・・・・つまり、これは仲間の元に帰りたいと言っているのと同じという事だ。

「なんとかならないの?アリエッタ、ルークが壊れるのいや。」
「ルークをアッシュの所に返さない限り・・・だけど」
「部屋からだしても、直ぐにみつかる・・・・」
「時期を待つしかないな」

最初はただ興味があっただけで、話しをしただけだった。
同じレプリカ同士だったからなのかもしれない・・・僕はルークに恋をした。
だけど、ルークの心はアッシュと通じていてしかも両思いと来た。
僕に勝ち目はない・・・なら、ルークをアッシュの所に返してやろうそう思ったんだ。
その時ちょうどラルゴやディストにアリエッタ、リグレットがルークの事を心配していた。
僕たちはこの時初めて意気投合して、ルークを助け出すという計画をした。
これはヴァンの裏切りだ。もぅ・・・後には戻れない。

「・・・変わったよね、僕たち」
「小僧のおかげでな・・・」
「ルークはあったかいの」

本当に変わっていた。
前は、任務の事や計画の事しか話さなかったのに今では雑談をするようになった。

「良い知らせですよ、皆さん」
「ディスト・・・なんか用?」
「近いうちに此処を離れて、ワイヨン鏡窟に移動する事になりました。チャンスです」
「本当なの?」
「本当だ。閣下が先ほどおっしゃっていた・・・ルークも連れて行くと」

いつの間にかリグレットがいたけど・・・
ま、そんな事より好都合だね
これでルークを助ける事が出来る。

「計画・・・実行だね」





後書き
 六神将ヴァン裏切っちゃいました。
 もう、めちゃくちゃです。(でも、がんばって書いちゃう)
 今回はシンクの片思いを書いてみました。