A series
ーエイ シリーズー 3−14
〜「レプリカ」という事実を断髪前ルークが
アクゼリュス崩壊前に気づいていたら
「死ぬ・・・・だと?」
死という言葉に俺は目を開いた
そんな俺にお構いなしに、ルークは話しをつづける
「正確には・・・俺の命を犠牲にしてでも、師匠を倒すつもりだったんだ。だけど、俺が師匠を倒そうと剣を向けたら止めるだろ?だから、わざと嫌われるようにしたわけだ・・・・」
「なるほど、確かに今までのあなたの行動を考えると私たちは止める可能性が高くなりますね・・・・それだと、ヴァンの思惑道理になってしまう」
「結局、失敗したけどな」
最低だなと苦笑いをするルーク
それに耐えきれなくなった俺はルークをだきしめた
「ア、アッシュ?」
「黙ってろ」
「・・・・うん」
ルークを安心させるように抱きしめ続けると、寝息が聞こえてきた。
どうやら眠ったらしい
「おい、ルーク?」
「・・・・・スー」
「寝てやがる」
「なら、部屋に寝かせてきたらどうですか?アッシュ」
「言われなくても、寝かせて来るに決まってるだろが」
俺は、ルークをお姫様抱っこして部屋につれていった。
「アッシュとルーク・・・変わり始めましたわね」
「そうだな・・・・このまま、何もなきゃいいけど」
「えぇ・・・」
ルークをベットの上に寝かせ、俺は静かに本を読み始めた。
すると・・・ルークからうめき声が聞こえ始めた
「・・・・・・う・・・うう」
「?・・・・どうした?」
ルークの方を見ると、閉じられたまぶたから涙がぼろぼろと流れていた
かなりうなされているみたいだ
「・・・め・・・さい・・・して」
「おい、起きろ」
揺さぶって起こそうとするが、まったく起きる気配はない。
しかたなく俺は怒鳴って起こすことにした
「おい!起きろ!!ルーク!!!!」
「っ!!・・・アッシュ?」
「あぁ・・・」
ルークの涙を拭き取る
すると、ルークは俺に抱きついてきた
ルークから抱きついてくるのは初めてで俺はうれしく今にでも押し倒したいのだが、状況が状況なのでゆっくりと抱きしめ返した。
「何を見た?」
「死体が・・・・俺を・・・追いかけ回して・・・・」
「・・・・大丈夫だ、お前がまた襲われたらまた起こしてやるし助けてやる。だから・・・安心しろ」
「ありがとう・・・アッシュ」
「ふん」
その後、俺たちはワイヨン鏡窟に入ってヴァンがホドをレプリカで作ろうとしているのが分かった・・・俺の時間がないってことも
そして、俺は単独行動をするためダアト港でルーク達と一時的に別れを告げていた。
「何かあったら、連絡しろよ?」
「分かってる、ヘマをしたらゆるさねぇからな」
「そっちこそ・・・」
「ルークを渡して貰おうか、アッシュよ」
「「!!!」」
背後から聞き慣れた声が聞こえた。
アクゼリュスでルークを利用した張本人・・・・ヴァンだ、後ろには他の六神将もいる。
港には人の気配はまったく無かった。こいつらの気配以外は・・・
「ヴァン・・・・」
「アッシュよ、ルークを渡して貰おうか。まだ使える価値があるのでな」
「断る。ルークは俺の物だ」
俺は、ルークを後ろにかばいながらヴァンの申し入れを断った。
ガイやナタリア達も俺の隣に出てきた。
「やはり・・・力づくで手に入れるしかないか」
「では、閣下・・・」
「あぁ・・・かまわん。ただし・・・・分かるな?」
「承知しています」
ヴァンはそういうと、剣を抜いた。
その合図で俺たちは戦闘態勢に入る。しかし・・・
「待ってくれ!!」
「ルーク?!」
ルークは俺たちの前に出るとヴァン達に近寄り始めた。
「行きます・・・・その代わり、アッシュ達に手を出さないでくれ」
後書き
アクゼリュスの悪夢ネタ。
一度やって見たいと思ってたんですよー
ちなみに、ワイヨン鏡窟シーンは省きました。