A series ーエイ シリーズー 3−11
  〜「レプリカ」という事実を断髪前ルークが
               アクゼリュス崩壊前に気づいていたら


「くそっ!」


『アッシュ・・・俺、どうしたら・・・・』


レプリカの不満な声が回線通して伝わってくる。
くそ、どうしたらいい?

「とりあえず、今どこにいるか分かるか?」


『えっと・・・どこかの研究所?・・・』


「研究所?」

俺はなんとか手がかりをえようと、レプリカから居場所を聞いた。
レプリカは研究所に居るらしい・・・研究所というと、ベルケンドあたりか?

「そうか・・・脱出できそうか?」


『無理・・・鎖で手と足が縛られて身動きが取れない・・・』


「・・・分かった、そのままにしてろ。」


『へ?・・・あ、うん・・・分かった』


レプリカはそういうと、ブッツリと回線を切った。
緊張の糸がほぐれたのだろうと、俺は思った。

「ルーク・・・からなのですか?」
「あぁ・・・研究所みたいな所に居るそうだ」
「研究所・・・ベルケンドあたりでしょうか?」

ナタリアは俺と殆ど俺とおなじ予想をしているらしい
俺は、うなずくとナタリアを連れてタルタロスの一室へと戻った。







「ベルケンド・・・にですか?」
「あぁ・・・おそらくそこに、レプリカ野郎がいるはずだ」
「どうしてそう思うの?」

次の日俺たちはセフィロトツリーに乗り外殻大地へと帰った。
そして、これからどうするかを眼鏡野郎が言ってきた
俺はベルケンドに行くと言ったわけだが、まだ信用されていないらしい・・・ヴァンの妹が理由を聞いてきた。
仕方なく俺は昨日のことをとりあえず言うことにした

「あの後、レプリカから回線が繋がってわかったんだよ」
「回線・・・ですか?」
「あぁ・・・俺とレプリカは完全同位体だ。だから、あいつと俺のフォンスロットを合わせる事で会話する事が出来る」
「なるほど・・・ところでアッシュ」
「なんだ?」

わざわざ説明してやったのに、こいつは文句があるのか!
だから、研究者とかは苦手なんだ

「ルークは自分がレプリカという事実を知っているのですか?」
「・・・・わからねぇ、ただ」
「ただ・・・どうかしましたか?」
「いや・・・なんでもねぇ」

俺は気になった事を言おうと思ったが、やめだ
これを言ったら、ますます気にしそうだしな・・・

「・・・・そうですか」
「ふん、さっさとベルケンドに行くぞ」
「はいはい、わかりましたよ」

こうして俺たちはベルケンドに向かった。
レプリカがまだ、いることを信じて・・・・


後書き
 便利連絡網の原理ってたしか、こんな感じでしたっけ?
 頭が悪いわたしにはこの原理を理解するのは難しい・・・・