A series
ーエイ シリーズー 3−1
〜「レプリカ」という事実を断髪前ルークがアクゼリュス崩壊前に気づいていたら
「気持ち悪い・・・・」
「おい、ルーク大丈夫かよ?」
「吐きそう・・・・・」
「何!?ちょ、待て!吐くなら草むらで吐け!此処で吐くな!!」
廃工場を出たら、神託の盾がイオンをタルタロスに連れて行こうとしていた。
イオンを取り戻そうとそこら辺にいた神託の盾騎士団に斬りかかったら俺にそっくりなやつだった
双子だとしても顔が似すぎてんだ、気持ちわりぃ・・・・
しかも俺にそっくりなやつ、何度も俺を殺そうとした鮮血のアッシュの野郎だったんだ。
・・・・もしかして、俺と似てたから俺を殺そうとしたのか?
そうだとしたらかなりの・・・いや、これ言ったら俺までそうなりそうだからいわねぇわ。
「平気か?」
「・・・平気じゃねぇ」
「どうします大佐?」
「仕方ないですねぇ、暫く休憩しましょう」
「ほら、ルークこっちでちと寝てろ。少しは楽になるぞ」
「そうする・・・・」
木の根本に座ったら、急に眠くなってきやがった。
少し、寝るか。
そうした方がなにかと気分良さそうだし
「・・・・くー」
「寝ましたか?」
「あぁ・・・」
「まったく、いくら似すぎていたからと言って吐き気を起こすとは・・・情けないですねぇ」
「ですけど大佐、あれは似すぎています」
「そうですわ、あれは・・・」
「まぁまぁ、とりあえずその話しはおいといてルークが起きるのを待とうぜ?」
夢を見た
はじめて・・・いや、マルクトに誘拐されちまって記憶をなくしちまった俺が
医者に囲まれ、メイドに囲まれ、騎士に囲まれてすっげぇ怖い思いをしている・・・夢だ。
フッ
急に俺を囲んでた医者やメイド、騎士達が消えて代わりに俺にそっくりなやつアッシュがいた。
いつの間にか昔の俺がいなくなってて、今の俺に変わってた。
それに辺りが、真っ暗になっててすっげぇ怖い。
『てめぇのお陰で・・・』
『なんだよ?』
『返せよ、全部』
訳の分からねぇことをあいつは言いやがった
訳が分からねぇって言ったら、あいつはこう言ったんだ。
『返せねぇなら、俺が全部奪ってやる・・・』
『なんだと!?』
『地位も許嫁も居場所もそして、仲間も・・・家族も・・・全部奪ってやる』
ふざけんじゃねぇ、俺の居場所はあの家とヴァン師匠だけなんだぞ!
お前なんかに奪われてたまるかよ!!
『ふん、生まれたばかりの・・・何も知らない赤ん坊のようにピーピー言ってるお前に何ができる?』
『お前に何が分かる!!記憶をなくした俺の気持ちが!!』
暗闇の中、あいつはフッと冷血な笑みを浮かべて俺に言った
『じゃぁ、てめぇは俺の・・・全てを奪われた俺の気持ちが分かるのかよ?屑』
俺の意識はそこで浮かび上がった。
あいつの冷血な笑みを、見ながら・・・・
あとがき
アッシュって最初は本当にルークを憎んでますけど、ルークは何も知らない。
何も知らないから、よけいに腹立たしくなってるんだと私は思いますよ