半身への愛惜〜アクシデント







「「・・・・は?」」



この時初めて六神将全員が声をハモらせた。
それも、そうだろう・・・誰でもいきなりレプリカルークが女になったと言われたらそう反応するしかないのだか。


「だからレプリカルークが女になったのだ」
「・・・新手の冗談か?」


ヴァンは当然の反応をした六神将に対しもぅ一度、真実か判らないことを口にした・・・しかし、アッシュ達はそんな事を信じることは出来ず、アッシュは冗談として受け取ってしまった。


「冗談ではない・・・出来るなら、私も冗談として取りたいのだ」
「何があったわけ?」
「・・・実はな・・・・」


ヴァンはため息をつきながらもアッシュ達にファブレ邸に行った時の事を話し出した・・・















「よく来てくれたヴァン殿。元気そうでなによりだ」
「公爵こそ、元気そうで・・・ところでルークは?」


ファブレ邸に行ったその日、ヴァンは公爵とシュザンヌと話し込んでいた。ヴァンが行ったその日はルークが稽古を受ける日で、ヴァンはファブレ邸に赴いたのだ・・・


「ルークなら、今ガイに呼びに行かせている。もうすぐ、部屋に着くと思うが・・・」


そう言い、ファブレ公爵が紅茶を口に入れたその時・・・



「な、なんだこれぇえええ!!!!」
「どうした!?ルー・・・・うわああああ!!!」





突然ルークとガイの悲鳴が屋敷中を駆けめぐったのだ。
それを聞いたヴァンとファブレ公爵は互いに驚いた表情を見合わせると弾丸のように走り、ルークの部屋に向かった


「何があった!」
「だ、旦那様・・・ルーク様が・・・ルーク様が・・・」


ルークの部屋に着くと、既にメイド達がいた。
メイド達は困惑した表情で部屋の中にいるルークを必死に慰めているガイを心配そうに見ていた。
それを見た公爵は近くにいたメイドに声をかけた。
メイドは困惑し、混乱していて中々ルークにあった出来事を話そうとしない。
コレを見た公爵は自分で見た方が良いと判断し、メイドを下げずにルークの部屋に入り込んだ。




「・・・ひっく・・・ぐす」
「きっと直るから安心しろよルーク」

「ルーク!!」
「旦那様・・・ヴァン謡将まで・・・」


中に入ると、そこには布団をかぶってうずくまって泣いているルークを叫び声を上げたガイが必死に慰めていた。
ガイは公爵達が来たことに驚いたが、それよりもルークに起こった出来事の方が勝っているらしく言葉に間が出来ていた。


「いったい何があったのだ?応接の間まで声が聞こえたが・・・」
「それは・・・」


ヴァンがルークの部屋に来た理由をガイに尋ねた。
ガイはどう説明したら判らないらしく、言葉が詰まっていた。
そんなとき・・


「?・・・グス・・・師匠がいるのか?」

「ルーク、何があったのだ?」
「師匠ぇえ!!!俺・・・おれ・・・」


いままで布団をかぶっていて、泣いていたルークがヴァン達が来たことに気がつき声を発した。
ヴァンはルークに近寄り、身を屈めると優しく声をかけた。
ルークはヴァンが声をかけた瞬間ヴァンに抱き、ヴァンを・・・公爵達を驚かせた。


「どうしたのだ?抱きつい・・・ん?」
「どうしたのだ?ヴァン殿」


ヴァンは抱きついてきたルークに驚きつつも優しく抱きとめた。その時にヴァンの胸にあり得ない感触があったのだ
あり得ない感触で顔をしがめた事ヴァンに公爵は声をかける。
ヴァンは沈黙を保つと、やがて冷静さをとり戻しとぽつりと言った


「・・・・・・胸がある」


この時ファブレ公爵がおもいっきり顔をしかめたのは言うまでもない。






後書き
 ルークが女の子になった瞬間です。
 それと、同時に私が半分以上寝ぼけて書いたものでもあります。
 なので、前半の部分書いた覚えが殆ど無かったり・・・
 みなさん。眠いときは書かないほうが良いです!
 私のようになってしまいます!!